やってよかった!
民生委員・児童委員
民生委員・児童委員の活動はなんだか大変そう…。
それでもみなさん笑顔でハツラツと活動しています。
なぜそんなにイキイキとしているの?
どんなやりがいや魅力があるの?
生の声を聞いてみました。
民生委員・児童委員の
やりがい・魅力メッセージ
※感染防止対策の上、一時的にマスクを外して撮影しています。
みんなの輪で支え合って活動するから、いつでも心強いです。
生まれ育った町なので地元に知り合いはいましたが、民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)になったおかげで自治会の方をはじめ幅広い年齢、職種の方と知り合いになり、世間が広くなりました。民生委員になって驚いたのは、ひとり暮らしの高齢者が多いことです。ご近所の目だけでは行き届かないので、私たちの見守りが必要であることを実感しました。普段は希望される高齢者に配食サービスでお弁当を届けたり、高齢者世帯に地域SOSカードを登録してもらい、安否確認や見守り活動を行っています。
民生委員でやりがいを感じるのは、やはり喜んでもらえたときですね。役所につないで解決できた時もそうですが、もっと身近なこと。例えば、「シルバーカーはどこで買ったらいいか」といった、私たちには簡単でもお年寄りにとっては困難なことが多々あります。そういう些細なことでもお役に立てると嬉しいですね。
何かあれば、委員同士の支えあい、社会福祉協議会、地域包括支援センター、市役所など"人のつながり"が支えてくれます。新任の方も安心して参加していただければと思います。
経験ある委員の方々との、素晴らしい出会いがあります。
高校の教員をしていた経験から、主任児童委員を任されることになりました。民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)になると、本当にさまざまな出会いがあります。これまで多くの研修会や講演会に出席させてもらい、大学教授や有識者の話はとても興味深く勉強になりました。全国大会などの宿泊研修では、泉大津市以外の民生委員さんと知り合いになり、情報交換をすることも。教員をしていた頃とはまた違う社会を知ることができ、見識の高い人たちとの出会いは素晴らしいと感じています。
主任児童委員の活動としては、毎年「子ども家庭フォーラム」を開催し、幼い子どもを育てている保護者などを対象に子育てに関する講演会を行っています。講演中は子どもさんをお預かりし、保護者には少しだけ自分の時間をもってもらえるようにしています。しつけの話や絵本の読み聞かせなど毎回テーマを工夫しており、時には感銘を受けて泣かれる保護者もいます。毎年とても良い反響をいただいているので、今後も継続しながら、子育てしやすい町づくりをめざしていきたいですね。
人生を豊かにするスパイスが、ここにはたっぷりありますよ。
民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)の講習会で、寄り添うことや見守りの大切さを学びました。地域の方とお顔を見ながらコミュニケーションをとるのは大事なこと。そのコミュニケーション手段として「花だより」を作り始めました。地元の情報を掲載した手書きチラシで、毎号、楽しく書かせてもらっています。気が付けばもう13年。私だけでなく、校区全体で民生委員が見守り訪問する際に配布され、みなさんにすごく喜ばれていることが嬉しいです。地域の方と町中でお会いしても、花だよりのおかげで話もはずみます。お料理のこと、お掃除のこと、いろんな知恵を教えてもらい、地域の方に自分自身が育ててもらっていることを感じます。
私は子どもが大好きなので、子育てサロンも楽しいです。絵本の読み聞かせや、仲間と子どもたちへの紙人形劇の練習をしたり、学ぶことがいっぱいでいつもワクワクしています。民生委員活動で人生のスパイスをもらいながら、私自身も毎日をイキイキと生活させていただいています。
さらに地域が好きになり、交友関係の幅も広くなりました。
正直、お話をいただくまで、民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)のことはあまり知りませんでした。子どもが成長し、手もかからなくなってきたので、気軽な気持ちでお引き受けしました。
民生委員になってからは、地域の見守り活動や地域活動に参加することで、顔見知りになり、会話や挨拶をする人が増え、交友関係がどんどん広くなって。地域住民の方だけでなく、先輩の民生委員さんや福祉委員さんとも仲良くしていただいて、今住んでいる地域をさらに大切にしていきたいと思うようになりました。
また、民生委員の研修会で勉強したことが自分のためにもなっています。あまり経験のない私でも、研修で聞いた知識をもとに、不安なく地域の方の相談を受けられるように。分からないことは、先輩民生委員さんや社会福祉協議会の方にすぐ相談できるので、ひとりで問題を抱え込むことや困ることもありません。まだまだ頼りない私ですが、地域の方から相談を受けたり話を聞くことで、地域のお役に立てていることを実感しています。
人の喜びが自分の喜びになる、そんな豊かで楽しい人生に。
箕面市は独居の高齢者が多い地域です。訪問や見守り活動をしている中で、いい加減なことはできないと思い、民生委員・児童委員対象の研修だけではなく、認知症サポーターを受講したり、重度訪問介護の資格をとるなど、さまざまな勉強をしました。
私たちはつなぐということを目的に行動していますから、直接何かできるわけではありません。相談を受けたら、その人が思っていることがその人のすべてと認め、素直に共感し、最善の方向へ向かうようなサポートを心掛けています。人生は「而今(にこん)」。その一瞬一瞬を大切に生きていくことが大事です。その方の今を大切にして次につなげていくことで、喜んでもらえるのだと思います。
人は人によって活かされる。それは、理屈として理解していましたが、民生委員・児童委員として実際に活動してみると答えとして返ってきます。お互いの喜びとなることを実感し、本当にやってよかったと思いました。しっかり受けて、しっかり返す、そんな言葉と心のキャッチボールを日々楽しんでいます。
世代を超えて、世の中が広がっていく。人生、変わりましたね。
民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)になって15年あまり。家の中で過ごすことの多かった日々から、地域の子育てサロンや高齢者の集いなどに参加するようになり、生活が一変しました。世代を超えてさまざまな人とふれあう機会が増え、世の中の動きや地域の動きがよく見えるようになりました。
普段は、ひとり暮らし高齢者のご家庭に月1回訪問したり、子ども達の下校時の見守り活動をしています。道で会ったら「お元気ですか?」と声をおかけしたり、子ども達とも顔なじみになったり。いろいろな方に出会い、学ぶことも多く、毎日がすごく充実して楽しいです。
民生委員の活動で大事なのは、とにかく話を「聞くこと、つなぐこと」だと思っています。私自身は聞くだけで、特に何もできませんが、お困り事があったら社会福祉協議会や地域包括支援センター、市役所などにつなげることはできます。つないだだけでも、「助かりました」「ありがとう」と感謝されると、お役に立てたことにホッと嬉しい気持ちになります。
ふれあいサロンも見守りも、楽しみながら活動しています。
長年お世話になっている地域に少しでもお役に立てればと思い、責任の重さに不安を感じながらも民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)をお受けしました。子育てサロンや高齢者とのふれあいサロンに参加して、こんなに楽しくて有意義な活動が身近で開催されていることを初めて知って驚きました。今では、地域の皆さんと顔見知りになって、買物で出会ったときに「元気?」と会話するだけでも楽しいですし、経験豊富な人生の先輩の話も面白くて、とても勉強になっています。
活動の中では、おひとり暮らしの方の訪問も大事だと感じています。健康で不安に思っていることやお困りごとの相談に応じたり、関係機関につなげたり。他の地域へ転居された後も電話や手紙で感謝のお言葉をいただいた時は、私の喜びや励みとなり、やっててよかったと思える瞬間でした。
民生委員になるまでは、子育てや親の介護に忙しく、あまり世間を知りませんでした。多くの人と出会うことで自分の視野が広がり、これからの人生にまたとない貴重な経験になっています。
無理せず自分らしく楽しむのが、イキイキと活動する秘訣。
民生委員・児童委員をお受けしたとき、まずは自分の担当地域に何人の高齢者がおられるか把握するために、災害福祉マップを作りました。私の地区だけで子ども100名に対し、65歳以上の方が400名以上おられることが分かり、高齢者の多さに驚きました。
私は「リサイクル工房 布くらふと」というボランティア団体をやっているので、それを活用した「いきいきサロン」を開催しています。リサイクル着物からブローチなどの小物を作ったり、童謡を唱歌したり、お喋りしたり、お茶したり、健康やお困りごとについて身近に相談できる場所を提供。みなさん、月に一度のサロンをとても楽しみにされています。私自身、ものづくりも歌もお喋りも大好き。自分が楽しむと、周りにも楽しい輪が広がります。また、元気なお年寄りからは、こちらも元気をいただけます。いろんな世代の方がおられるので、講座で教えているつもりでも、教わることがたくさんあります。だから、やりがいを持って続けられるのだと思います。
子どもたちが住みやすい地域になるよう、取り組んでいます。
仕事をしながら主任児童委員をしています。主任児童委員は小学校区に1人の配置で、主に子どもや子育てに関する相談を担当します。保育士さんと一緒に赤ちゃん訪問をして子育てに関する情報をお届けしたり、小学校と連携したり。活動をする中で、改めて家庭の数だけ生活環境があると気づかされました。子どもの問題は、実は大人の問題。何かあればその子が住んでいる地区の民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)と一緒に関わって取り組んでいます。
私の地区では4~5年前から子ども食堂を始めました。いつも参加している子が来なかったら様子を伺うなど、子ども食堂の運営チームは、親の行動まで把握しながら活動しています。私は校区全体が担当なので、直接、児童と接する機会が少なかったのですが、子ども食堂を始めてから、子ども達から「店長!」と親しまれ、身近な関係になれたことが良かったですね。
民生委員の活動は自分のできる範囲で大丈夫です。仲間が増え、さまざまな出会いもあります。今住んでいる地域が少しでも住みやすい地域になるよう、手伝っていただける方が増えたら嬉しいです。
夢を実現!人生を一緒に楽しみましょう。
定年後は社会や地域に貢献できることをしたいと思っていました。ですが、現役時代は地域のことには無関心、自宅は寝に帰る場所。そんな私に民生委員・児童委員(以下、民生委員と表記)が務まるのか、不安のなかでのスタートでした。
民生委員になって、特に力を入れているのが一人暮らし高齢者の見守りです。うちの地域は新興住宅地で自治会の活動もほとんどありません。最初は人間関係を作るために、地域の高齢者に声かけして週1回のサロン活動を立ち上げました。みなさん喜んでくださって、ご近所に知り合いも増えていい関係が築けています。
私は元々スポーツ好きで、退職後は「介護予防のための健康教室」をする夢がありました。指導員の資格も取り、サロンのメニューのひとつに「健康体操」を実施すると好評をいただきました。今では、地域以外からも「介護予防講座」の依頼をいただき、夢の実現につながっています。
活躍できる役割や場所があるといつまでも充実した人生をおくることができます。これまでの経験や知識を活かして、地域のため、自分自身のために活動していきましょう。