●関西大学防災福祉プロジェクトチーム防災への思いから生まれたプロジェクト学生と地域がともに取り組む「防災×福祉」森もりい合あ一いつき樹さん三みえだ枝千ちなつ夏さん地域のみなさんの声が学生の力に!「防災は、みんなの問題。最も助けを必要としているにもかかわらず、支援が届きにくい人にこそ、防災の輪を広げたい」。そんな思いを込めて、 関西大学社会安全学部ミでは『みんなのぼうさい』というスローガンを掲げました。全国各地で10種類以上のプロジェクトを展開しており、近藤ゼミに所属する学生がボランティア団体として活動しています。そのなかの一つ、『防災福祉プロジェクト』では、子どもや高齢者、難病患者や障がいのある方まで、誰ひとり取り残さない「インクルーシブ防災」の実現をめざしています。学生は、ラジオで防近こんう藤ど誠せいじ司教授のゼ災情報を発信したり、地域や学校で防災活動の支援をしたり、日々、工夫しながら主体的に取り組んでいます。自然災害のリスクが高まるなかで、特に在宅・一人暮らし高齢者の防災意識を高めることは、難しい課題の一つと考えられます。そこで、防災福祉プロジェクトチームは、島本町で高齢者の防災力向上をめざした新たな挑戦をはじめました。それは年に10回、島本町社協が実施する配食サービスに合わせて、約500世帯の利用者に、防災かわら版『まるっと・しまもっと』を配布する取り組みです。『まるっと・しまもっと』には、「まるっとみんなを包み込みたい。もっと防災力を高めたい」という「インクルー防災かわら版を手配りしているメンいつも防災かわら版を楽しみにしているおじいさんから、「どこにいったか分からん号があるから、また刷りなおしてほしい」と伝えられた時、地域の方に取り組みが定着していることを実感し、やりがいを感じました。防災かわら版を地域の方に渡した時、「いつもありがとう。見ておくね」と何気なくいっていただいた感謝の言葉が、やりがいにつながっています。4特集 島本町における高齢者の防災力向上プロジェクト。試みで始めた防災かわら版の配布が、今となっては、活動を継続する原動力になっています。これからも「学びあい」を大切に地域のみなさんとともに歩まれます。シブ防災」への思いが込められています。また、寒暖差疲労への対応や夏バテの対処法など、安全・安心に役立つ情報が4コマ漫画とともに掲載されており、誰が見てもわかりやすい内容になっています。バーの4年生の2人に、活動のやりがいを尋ねてみました。完成まで約1ヵ月!!❶ZOOMやLINEを活用しつつ、 掲載情報について会議!❷左紙面の記事は3年生が 担当、右紙面の4コマ漫画は 4年生の三枝さんが担当❸近藤教授 チェック!❹島本町社協 チェック!❺発行してお届け! ※季節ごとに注意すべき災害情報について勘案学生が防災かわら版を渡しているようす左から森合一樹さん、近藤誠司教授、三枝千夏さん大阪府社協では、みなさまの思いがこもった寄付や遺贈をもとに 「にじいろみらい基金」を運営し、大阪府内の様々な団体を助成という形で支援しています。今回は、今年度助成を受けて活動している、2団体にお話を伺いま した。防災かわら版ができるまで… 虹虹 の架け橋
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