ふくしおおさか2025年4月号
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コロナ禍がきっかけとなり、在宅でも認知症の方や家族が社会とつながることができる活動として、“折り鶴プロジェクト”がスタートしました。2021年からは、認知症の方や⾼齢者が折り鶴づくりの担い⼿となり、地域の方たちとも⼒を合わせ、「いのち輝く折り鶴100万羽プロジェクト」に取り組みました。これは、2025年⼤阪•関⻄万博の会場や各地に100万羽の折り鶴を飾り、世界中からの来場者をお迎えすることをめざした取り組みです。また、イズミヤショッピングセンター門真において2023年から「いのち輝く折り鶴JAPANパビリオン」を開設。約20万羽の折り鶴を展示し、誰もが交流できる居場所をつくっています。「ただたくさんの折り鶴を集めることを目標にしたのではない。介護が必要な⾼齢者でも折り鶴のはじめの三角形は折ってもらう。すべての作業を一人でする必要はなく、みんなで分担することで、コミュニケーションを生み出すことを⼤切にしてきた」と森さんは話します。全国から送られてきた折り鶴をつなぐ作業に参加している方からは「折り鶴を折ったりつなげたりすることがい⼤阪・関⻄万博では、認知症の方や⾼森さんは、「万博のテーマが『いのち「認知症になっても希望を、孤立では3第702号 第702号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいていますこの広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいています         てきました。万博では、約2800万人の来場が想定されています。万博を通してみんなの思いをのせた折り鶴が、地域や立場を超え、さらに国をも超えて、人と人とをつなぎ、いのち輝く笑顔の輪が広がることを願っています。きがい。万博が終わっても、これからもみんなと一緒に折り続けていきたい」と夢を語ります。齢者などが中心に折った約5万羽の「いのち輝く折り鶴」を、万博会場内の来場者休憩所の壁面に飾ることになりました。そのほかにも、8月2~3日に折り鶴の展示イベントを行います。また、万博閉幕まで、⼤阪モノレールでは折り鶴で車内が彩られた車両が走行。日本各地の商業施設や⾼齢者施設などにも折り鶴を飾って街を彩り、世界からの来場者を迎えます。輝く未来社会のデザイン』と聞いて、私たちがやってきたことはこれだと感じた」と言います。なくつながりを、あきらめではなく夢をもてる」ことを意識して活動してきたゆめ伴プロジェクト。農園やサロン、スポーツ、さまざまな方法で、たくさんの人がつながり合い、笑顔になれる活動を続け●折り鶴を通してつながりを●万博に参加!!●いのち輝く未来社会のデザイン全国から届く折り鶴を糸でつなげています来場者休憩所 展示イメージ(画像提供:ゆめ伴プロジェクト)イズミヤショッピングセンター門真での折り鶴の展示ゆめ伴プロジェクト HPはコチラ

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