ふくしおおさか2024年11月号
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相談支援から参加支援、地域づくりへ●社会福祉法人起生会ほほえみの園●池田市社会福祉協議会地域とともにつくるすべてを受け止めるCSWしき ま 6支え・支えあう居場所を凡例「地域共生社会が求められる中、社会福祉法人として地域といかにつながることができるかを考え、取り組みをすすめてきました」と語るのは、社会福祉これまでに、高齢者施設の利用者と子どもたちがふれあえる「ほほえみ子ども食堂」や、コロナ禍の食料支援事業(フードドライブ・フードパントリー)など、社協をはじめ、地域やさまざまな団体とつながることで、地域における公益的な取り組みをすすめてきました。その中で、制度の狭間にある人々への緊急支援を行う「大阪しあわせネットワーク」でも施設にCSWを配置するなど積極的に参画しています。「みんなに生かしてもらった命。感謝しかないです」と語るのは、ほほえみの園のCSW西に井い美み月つさんが支援しているBさんです。Bさんは、幼い子どもを抱え、病気と経済的な問題に悩み、追いつめられたすえに警察に助けを求めました。Bさんを支援していた他市の相談支援機関から西井さんに連絡が入り緊急で訪問しました。受け止めてくれる西井さんの笑顔に救われました」と、Bさんは西井さんとの出会いをふりかえります。ての訪問で大事にしていることは、受容すること。緊急的な支援には、CSWとしての迅速で適切な判断が求められますが、やわらかい表情で、本人の困っていることをていねいにひきだせるようにしています。経済的援助(現物給付)も検討しましたが、制度やサービスにつなぐことで、経済的な問題は一旦解決することができました。を休めながら、少しずつですが、施設が行うさまざまな活動にボランティアとして参加しています。西井さんは、「失敗してもまた一緒に考えたらいい。人とのつながりをつくることで、就労「すべてを肯定的に西井さんがはじめ現在Bさんは、病院受診をし、体と心など自立に向けて、前にすすんでいってほしい」とBさんへの思いを語りました。ほほえみの園では、令和5年度から、外国籍の住民を地域で孤立させない、多文化共生を目的とした「ほほえみ食堂アジアン」を開催しています。自施設特集×地域のひろば孤立状況の合計分析作業委託先:(株)電通マクロミルインサイト、(株)アイ・シー大阪府内 平成28~令和5年度(8年間合計支援件数)4,805件ほほえみ食堂アジアンほほえみ食堂アジアン法田だ直な人お輝き起さ生ん会でほすほ。えみの園施設長の山や大阪しあわせネットワーク~孤立状況の推移~近親者・親類からの孤立・拒絶などの孤立状況は、コロナ禍以降も深刻化していることが支援事例の分析で分かりました。

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