ふくしおおさか2024年特別号
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結び目コラボが地域をデザインするVRであの場所へまさに“ごちゃまぜ”シェアから広がる可能性歳までの地域共生の結び目となるため、乳児院や特別養護老人ホームなどの施設運営だけでなく、人と場所の力を生かした居場所づくりに取り組んでいる。ラボ”。企業、NPO、地域の商店四恩学園では、0歳から100居場所づくりのキーワードは“コ街、学校など、福祉の枠組みを超えた協働は、誰もがありのままでいられる場をつくりつづけている。桃山学院大学ソーシャルデザイン学科に所属する学生で組織されたFIOREI(フィオレイ)もコラボしている団体のひとつだ。「コロナ下でもつながりつづけたい」。学生と法人の思いがひとつになり、新たな取り組みがうまれた。ひとつは「シェアタビ」。施設に入居している高齢者の思い出の場所に学生が訪れ、撮影・編集した動画をVRで見ることによって当時性を再現する。学生の複数回にわたるていねいな聞き取りと工夫をこらした映像。かけがえのない時間を過ごした場所への旅に高齢者は涙する。もう一つのプロジェクトは「コミュニティカフェ」通称ごちゃまぜ食堂だ。誰もが気軽に交流できる場として学生が企画・発信し、開催している。取材当日はFフIOREI夏祭り。施設で準備した200食の無料のカレーはすぐになくなるなど多くの人でにぎわう。かき氷やヨーヨー釣りなど、地域の人と施設の子どもたちが楽しんだ。 ィオレイうィオレイしず「大切にしていることは楽しむ、自分のためにやる、失敗を恐れない」と語るのは、FフIOREI代表の佐さ藤と舜しさん(4回生)。卒業後も、地域のためにこの活動を後輩に引き継いでいきたいと考えている。「学生の発想や活動が職員に気づきを、利用者には元気を与えている」とふりかえるのは、法人事務局長の西に田だ和か人とさん。分野も世代も超えたコラボがまちの可能性をひろげている。ゅんFフィオレイIOREIのメンバー、小さい写真は佐藤さんとゼミを指導する南みなみ友ゆう二じ郎ろう先生FIOREI(フィオレイ)夏祭りVRで模擬外出を体験する高齢者11インスタグラムで発信し、毎回大盛況コミュニティカフェ「ごちゃまぜ食堂」西田 和人さん私の友達のみBTS Offオフ社会福祉法人 四恩学園(大阪市)多世代居場所

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