けくきおとち わ いゅおにい 6連携強化で面での支援を時代背景に沿った地域貢献活動を一人ひとりの幸せをサポートしたい体で支えあう「地域共生社会」の実現がめざされています。実現に向けて、地域住民や社会福祉施設(以下、施設)、地域貢献委員会祉協議会(以下、社協)、行政などが連携し「包括的支援体制」の構築に取り組んでいます。介します。誰もが住み慣れた場所で自分らしく暮らすことができるよう、地域全今号から2回にわたり連載形式で「包括的支援体制」の取り組みを紹今回は藤井寺市と八尾市です。平成28年、社協が事務局となり、市内18か所の施設で藤井寺市社会福祉施設連絡会(以下、施設連)を結成しました。会議や研修の企画・実施などを通じて連携を深めています。施設連では地域活動に力を入れています。市内3エリアのそれぞれに配置されたリーダー施設を中心に生活困窮者へ、複数の施設が連携して、点ではなく面での支援を行います。コロナ前にはイベントへのブース出展や、市内の施設や医療機関などの情報をまとめた「資源マップ」の作成を行いました。これらの取り組みは、地域住民が施設連を知るきっかけ作りにつながっています。生活困窮者に関わるケース検討と職員のスキルアップを目的に、施設連内にとっくり委員会(以下、委員会)をつくりました。高齢や障がい、救護、保育な、社会福ど分野の異なる施設が集う強みを生かし、定期的に情報交換や研修を行っています。校などの新たな福祉課題が顕在化する中で、「潜在化、孤立化しやすいヤングケアラーについて見識を深め、施設連全体で支援をしていきたい」という考えから、委員会を中心にヤングケアラーに焦点を当てた研修を企画しました。ヤングケアラー支援に携わる方を講師に招き実態を学ぶとともに、支援に向けた関係づくりをめざします。「相談したくてもできない当事者が市内に多くいると感じる」と話すのは、(福)みささぎ会の渕ふ本も直な志ゆさん。同じく(福)みささぎ会の奥お田だ赳た視しさんは「SOSをキャッチし支援につなげる体制をつくりたい」と今後の展望を話します。なった委員会の会議等をオンラインで開催するなど、つながりを絶やさない工夫をしています。一方、施設連全体の課題として、施設によって関わる度合いが異なることが挙げられます。とっくり委令和5年度は、8050問題や不登コロナ禍に対面で行うことが難しく寿じ会か)は「施設が万遍なく参加し、それ員会委員長の大お谷たぞれの強みを生かすことができる仕組みが必要」と今後を見据えます。委員会名称の「とっくり」は、福祉の「福」が「徳利に酒を満たされた状態」→「心の幸せ」を意味することに由来します。「一人ひとりの幸せをサポートするという思いを込めた」と話すのは、名付け親である施設連会長の川か端ばさん((福)賀光会)。今後も「とっくり委員会」では全施設一丸となって「地域住民に寄り添った」支援の取り組みをすすめていきます。ゅん純じ平ぺさん((福)邦ほうた健けん高たか●藤井寺市社協地域のひろば\八尾市の事例/❷つながりづくり課題をもつ人を地域で受けとめ、つながりを絶やさず地域で関わりつづけることをめざすアプローチ【共通の基盤】誰もが主体となって活躍できる仕組み左から大谷 純平さん、川端 健高さん、奥田 赳視さん、渕本 直志さん\藤井寺市の事例/❶相談体制づくり課題を解決するための具体的な方法をめざすアプローチ~包括的支援体制の2つのアプローチ~ののススメススメ前編援体制
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