子育て世代が多く働くさつき福祉会では、男性が育児休業を20年前に取得するなど、職員のライフスタイルに合わせた働き方を取り入れてきました。「子どもの急な通院や送り迎えなどには、時間休を活用しています。夫婦の負担が一方に偏らないようにできるのがいいですね」と話すのは、小学生のお子さんがいる見満さん。事業所のイベントや職員旅行に、子どもと一緒に参加することもできます。長年、先輩職員が福利厚生を活用してきた前例と、職場に浸透するお互い様の雰囲気が、働きやすい職場づくりを後押ししています。長期のキャリアを支えるのは、スキルと経験に合わせて展開される研修制度です。新人、5いった階層別研修、事例報告会や外部講師による講習など、充実しています。普段の業務を振り返る、スキルアップやモチベーションアップの機会になっています。法人内の他事業所の職員と合同で行われる研修は、学びの場としてだけでなく、職員の交流の場としての役割もあります。も、共にがんばろうと思える仲間ができることは、長い間働くにあたって助けとなります」と、横のつながりの重要性を語りました。で、特に若手職員の育成に力を入れています。意識していることは、仕事の楽しさを伝えることです。年次の近い先輩職員が相談相手となるシスター制度を実施。また、学んだことは実務と照らし合わせながら実践することで、自身の成長と仕事の魅力の両方を感じてもらいます。年目、リーダーと利用者さんもともに楽しい時間をつくっています。ギターが特技の江見さんと見満さんは、レクリエーションで利用者さんに演奏を披露。ピアノやバイオリンが演奏できる職員が集まった際には、ミニコンサートになりました。く、カフェの運営や自転車整備など仕事が多岐に亘るので、事業内容に応じ江見さんは、「つらいことがあって法人として人材定着に取り組む中一人で悩みを抱え込まないように、また、特技や趣味を生かして、職員も一芸に秀でる職員が多いだけでなて、福祉以外の資格を取得することもできます。見満さんが担当するグループでは、牛乳パックの回収や公園の清掃などを行います。一日の作業スケジュールの立案や、利用者さんへ説明や声かけを行う見満さん。前職の学童保育の指導員だった経験を生かし、利用者さんの個性やその日の体調をみて、相手にあわせた声かけを行っています。「利用者さんと関係を深めていく中で、自分の対応に利用者さんが心を開いてくれることがやりがいになります。人の人生に関わり、支えとなれることが魅力です」と見満さん。続けて江見さんは「正解がないことが難しくもあり、面白さでもあります。利用者さんと一緒に年を重ね、成長していく中で、利用者さんも職員も、お互いの変化を感じているのではないでしょうか」その人らしさを認め合い、信頼を築いていく中で、職員も利用者もともに成長できる。これからも一緒に笑顔で過ごせる施設をめざして、福祉の現場を明るくしていきます。子育て世代を応援学び、繋がりをつくる楽しさを伝えたい特技や趣味、経験を生かしてともに成長できる職場(福)さつき福祉会(吹田市)では、福利厚生や研修制度の充実、職員が生き生きと働くことができる環境づくりに力を入れています。「ワークセンターくすの木」は、障がい福祉サービスの生活介護および就労継続支援B型の施設で、カフェの運営や資源回収、中古自転車販売などを行っています。人材定着の取り組みと仕事の魅力について、生活支援員の見けん満ま 泰やすしさんと副施設長の江え見み 和かず則のりさんに話を伺いました。見満 泰さん(左)と江見 和則さん(右)人材第693号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいています9職員が活躍できる職員が活躍できる職員が活躍できる職員が活躍できる職場づくり職場づくり職場づくり職場づくり
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