ふくしおおさか2023年7月号
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●災害VCの主な役割心に、災害VC運営マニュアル改訂の検討や災害VC設置訓練などを行っています。令和4年に実施した第3回定例会議では、他市の災害VCの運営方法や支援のあり方をテーマに、被災支援経験者と事例を共有する機会を設けました。参画団体の活動の現状や課題の共有を通して、互いの活動の理解をすすめています。強みを生かせていない、資機材の準備をしたいが保管場所がない、ICTの活用が未整備など課題も多くあります。NWでは年1回程度の定例会議を中多団体の参画がある一方で、互いの須す貝が昭あ子こさんは、「企画団体として、参市民活動フォーラムみのお理事長の画団体の強みを生かしながら、同じ方向をめざして活動をすすめたい」と語ります。 「NWははじまったばかり。市の被害想定を知り、具体的な準備をすすめながら、多団体との協働体制をめざしたい」と市社協の松ま並な咲さ子こさんは今後を見すえます。NWの取り組みはこれからも続きます。災害はいつ起こるかわかりません。過去の災害では公的制度が間に合わず、援助が受けられないケースもみられました。その際重要になるのが、住民同士で助けあう「互助」です。日頃から助けあえる関係性の構築は、災害時には命や生活を守ることにつながります。今回紹介したNWのように活動を続け、広げていくことで徐々に顔の見える関係は築かれていきます。コロナ収束の兆しがみえ、少しずつ日常に戻りつつある今、地域間でのつながりが見なおされています。互いの活動の理解を互助の力が命を救うcolumn市社協のブログからNWの定例会議のようすがご覧いただけます!第3回定例会議のブログはこちらから!被災状況の確認災害VC設置に向けた協議や準備災害VC設置、情報収集・発信炊き出し・配食・給水のお手伝い左から市民活動フォーラムみのおの牧野 紀之さん、須貝 昭子さん、左から市民活動フォーラムみのおの牧野 紀之さん、須貝 昭子さん、市社協の松並 咲子さん、朝田 大輔さん市社協の松並 咲子さん、朝田 大輔さん第693号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいています第693号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいています訪問・声かけ・見守り活動家具の搬出、家財の片付けガレキや土砂の撤去被災者の困りごとの把握ボランティアコーディネート復興後の活動の計画的実施現地訪問などを通じて、地域住民の困りごと等の情報を収集します。困りごととボランティアをつなぐ役割を担います。今後の地域づくりを意識し、徐々に通常のボランティアセンターに移行していきます。発災発災災害ボランティアセンター機能と災害ボランティア活動初動期初動期直後~6時間~発災から復興までを支える~生命維持期生命維持期7時間~3日復旧期復旧期4日~3か月復興期復興期3か月~      7つみき   きい災害ボランティアセンター(以下、災害VC)とは地域の復興を目的に、被災地でのボランティア活動を円滑に進めるための拠点。発災後、市町村行政や関係機関との協議のうえ立ちあがり、「被災者主体・地元中心・協働」の3原則を基本として運営を行います。●発災から復興までのサイクル※復興後は、防災・減災など備えの体制構築を図ることが大切です。災害ボランティア活動とは発災時から復興まで、復旧・復興のお手伝いを行うボランティア活動。家屋の片付けや炊き出し等の直接的な活動だけでなく、被災者の困りごとへの対応なども行います。

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