ふくしおおさか2023年4月号
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行こう Carって?「ありがとう」が原動力三輪車のような関係を町社協では、令和2(2020)年10月、一般の公共交通機関を利用することが困難な高齢者を支援するため、移送サービスを提供する、“行こうCar”の運行を開始。平日の朝から夕方まで1日3便を運行しており、①要支援に認定された方、②75歳以上で要介護認定されていない方を対象に、町社協が所有する福祉車両でご自宅から目的地まで無料で送迎します。事前予約制で、一世帯あたり月2回まで利用可能です。令和5(2023)年2月時点での登録者数は157人。毎月利用する方が多く、今や利用者の生活に欠かせない存在です。方々。人が活躍しています。Ⅴは、「地域貢献できることを探していた時に、広報誌を見て、『自分にもできるかもしれない』と町社協の窓口に行ったことがきっかけ」と話します。 「利用者との出会いを大切に、『させていただいている』という気もちで日々活動している」と語る運転Ⅴは、「ありがとう」、「本当に助かる」などの感謝の言葉が何よりの励みになるといいます。車内で話に花を咲かせる利用者も多く、互いに笑顔で時間を過ごしています。で情報交換会を開催。活動の周知などの課題を共有しています。は、要支援者が約600人いるといわれていますが、情報が届きにくい人にサービスが知られていないのが現状でサービスを支えるのは、運転Vの町社協が広報誌などで募り、現在14サービス開始当初から活動する運転3カ月に1度、運転Ⅴと町社協職員人口約4万3000人の熊取町にす。運転Ⅴや町社協職員の意見をもとに、情報誌でのPRや福祉委員会での概要説明など、地道な努力を重ねています。交換会に参加した運転Ⅴは、「町社協・運転Ⅴ・利用者は三輪車のタイヤのような関係。みんなが同じ方向を向くことで前進していくことができる。少しずつ町内に広がっていけばうれしい」と未来への展望を話します。これからも町社協・運転Ⅴ・利用者全員の思いを乗せた“行こう取り組みに期待がふくらみます。Car”のわが国の高齢化率は、総務省統計局によると令和4(2022)年9月時点で29・1%と、30%が目前に迫っています。要支援・要介護者数も年々増加しており、全国での移動制約者は500万人を越えるともいわれています。近年では、許可・登録を必要としない地域助けあい型移送サービスが広がってきています。今回は、熊取町社会福祉協議会(以下、町社協)での移送サービス“行こうCカar”の取り組みと、そこで活躍する運転ボランティア(以下、運転V)の声を紹介します。私達にお任せあれ!私達にお任せあれ!利用者との会話も大切な時間です      ー       4ボランティアOSAKAみんなの思いを乗せた車みんなの思いを乗せた車行こうCar行こうCar

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