ふくしおおさか2023年4月号
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●吹田市社会福祉協議会吹田市社会福祉協議会(以下、市社協)では、令和2(2020)年から、大阪よどがわ市民生活協同組合(以下、生協)と吹田市社会福祉協議会施設連絡会(以下、連絡会)との連携のもと、コロナ禍で困っている学生を食で支援する、未来がきらり☆吹田学生応援プロジェクトをはじめました。  プロジェクトの背景には、メディアで報道されていた学生の貧困がありました。連絡会から「何か協力できることはないか」と声があがり、三者連携の体制が構築されました。年3回、市内在住・在学の大学生を対象に3~5日分ほどの食品に、メッセージをつけて配布しています。学生からは、「メッセージがうれしかった」、「簡単に食べられるものが多く、とても助かっている」などの声があり、直筆の手紙で感謝の思いを伝えてくれたこともありました。提供する食品は、生協の組合員や連)       くう     つか 2絡会の関係者にフードドライブ(で募り、食品の保管、仕分け、梱包の作業を経て学生に配布されますが、当初課題だったのが、配布場所です。そこで、市社協が連絡会に協力依頼し、市内大学からアクセスの良い施設に協力を募りました。市社協は、生協や連絡会との連絡調整や学生への周知を行います。生協は活動源となる助成金情報や作業場所などの提供、連絡会は配布場所の提供と相談窓口としての機能を担うなど、三者それぞれの強みを生かしあうことで実現した取り組みといえます。また、市社協と生協は以前から地域福祉活動や、生活困窮者支援のために物資を提供する覚書を締結していたこともあり、今回の連携につながりました。生協職員の馬ば場ば徳と二じ郎ろさんは、「市社協・連絡会と連携することで今回の支援ができた。生協だけでは成し得なかったことだと思う。今後も継続していきたい」と話します。が支援を受けるだけでなく、地域とつながるきっかけにしていきたい」と、今後を考えています。的ではなく、学生が地域を知り、主体となって活躍していくきっかけとなることをめざしています。援したい」。それぞれの思いが集まり実現した取り組みに注目です。市社協職員の夏な目め茜あねさんは、「学生今回の取り組みは食の支援だけが目「地域とつながりたい」、「学生を支フードドライブ家庭で使い切れない予備の食品を寄付する活動未来がきらり☆吹田学生応援プロジェクトそれぞれの強みを生かして学生が輝ける場づくりを市社協・生協・連絡会の情報はこちらから!地域のひろば生協の馬場 徳二郎さん(左)と市社協の夏目 茜さん(右)市社協Twitter連絡会ブログ生協Instagramコロナ禍でこの3年間、感染拡大防止の観点から子ども食堂などの会食支援の多くが中止を余儀なくされました。一方で、新たな食の支援が展開され、地域のネットワークを生かした施設や企業などとの連携に広がりも見られます。今回は2社協の取り組みを紹介します。学生のこれからが"きらり☆"と明るくなることを願ってながりの輪ながりの輪

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