ふくしおおさか2023年新春号
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イベント開催時には市の社会福祉協議会をはじめ、地区福祉委員会などの関係機関から、イベント費用の提供や会場の貸し出しなどの協力があり、地域一体となって活動しています。また、オリジナルグッズの販売など、新たな取り組みを日々検討しています。「子どもが楽しそうに過ごす姿を見ると力が湧いてきます」と話す土居さん。子どもの笑顔を原動力に前進するココまなの挑戦に、期待が膨らみます。令和2年12月には、不登校の子どもを取り巻く社会環境をより良いものに変えるため、大阪府フリースクール等ネットワークが結成されています。府内のフリースクールをはじめとする民間団体が学校や行政機関と連携することで、地域一体型の支援体制の構築を図り、すべての子どもの教育機会の確保をめざしています。子ども一人ひとりに向き合った柔軟な活動は、フリースクールの強みです。一方、利用料の経済的負担や、フリースクールの数が少なく地域に通える場所がないなどの課題があります。文部科学省によると、不登校児童生徒への支援の基本的な指針は「学校に復帰すること」ではなく、「社会的な自立をめざすこと」に変化しています。今後、子どもが自分に合った環境で自分らしく過ごせる第3の居場所としてフリースクールの活動が広がることが望まれます。ココまなの活動のようすは▼こちらから大阪府フリースクール等ネットワーク●地域一体となって●復帰ではなく自立さん9中学校の教師を定年より早く退職した後、民生委員の話をいただきました。この町は結婚してから住みはじめたため、地域との関わりが少ない状況でした。就任後は、見守りリストに載っている世帯に訪問する機会を増やして共通の話題で打ちとけ、顔を覚えてもらえるよう努めました。今では地域の方から声をかけてくれることが何よりうれしいです。守秘義務を守り、安心して相談してもらえるように心がけて活動しています。●地域力を生かしてそっと見守る一方で家族の問題を周囲に相談したくない家庭も多く、関係づくりや見守り方に悩んでいました。障がいのある方を家族でケアしているケースでは、回覧板をきっかけに地域住民と協力し、家族のキーパーソンと“気軽に話せる相手”としての関係づくりを行い、地域全体で見守っていけるよう活動しています。また、認知症の方がいる家庭では、見守っているうちに介護が必要な状況に気づき、関係機関と現状を共有。デイサービスなど適切な支援へつなげることができました。●必要だから行動するコロナ禍以降、スクールバスに乗る子どもたちの見守りをはじめました。きっかけは、分散登校で見送りがない子どもがひとりでバス停に来る姿に心配になったから。必要と感じたら、迅速に行動するようにしています。河南町は高齢化が進んでおり、特にひとり暮らし高齢者の割合が高くなっています。これからも、誰もが暮らしやすい地域にするため、声かけや訪問をさらに積極的に行っていきたいです。河南町河南町ボードゲームに夢中!(フリースクールココまな)このコラムは、地域で活躍する民生委員・児童委員(以下、民生委員)さんにスポットを当て、その方の思いを紹介します。今回は、地域住民一人ひとりを気遣い、声かけや見守りを行う奥野さんにインタビュー。活動で大切にしていること、今後の抱負について聞きました。●話をよく聞いて打ちとける地域で活躍するNO.39第691号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいています奥野 富美子奥野 富美子さんさん (民生委員歴13年)(民生委員歴13年)Q質問数珠つなぎVol.38 堂本さんから質問民生委員の仕事としてどんなことをされているのか?A地域内で見守りが必要な家に対するアンテナを張ります。また、自分の地域の取り組みを知ることも大事だと思います。ボランティアOSAKA

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