はらいふの活動のようすは▼こちらからフリースクールはらいふ(高槻市)フリースクールココまな(岸和田市)●自分らしい過ごし方を●子どもの思いを大切に●子ども時代を楽しんで●「ココやったら学べそう」な場所を●合言葉は「無理をしない」「フリースクール不登校で学校へ行くことが難しい子どもの居場所として提供され、その規模や活動内容は多種多様で全国で約500カ所を数えます。今回は、府内でフリースクールを運営する2団体の取り組みを紹介します。」をご存じですか?はらいふは、不登校の10代が安心して学び、自分らしく過ごせる場所として、高槻市原地区で活動している団体です。代表理事の木き脇わき嶺れいさんは、学生の居場所づくり・不登校支援などの教育事業に従事した経験から「学校に通えない子にこそ居場所が必要」と感じ、平成30年6月に立ちあげました。子どもは、お菓子作り・楽器の練習など、自由に時間を過ごします。古民家を改装した敷地内にはハンモックやピザ窯があり、活動の選択肢を増やすことで自己決定をサポートします。活動に参加するボランティアは子どもの考えを大切にしながら同じ時間を過ごし、子どもの主体性を育みます。教員をめざす大学生は、「子どもに関わる経験を将来に生かしたい」とボランティアをはじめました。活動していくうちに、同じ状況の子どもはいないことに気づき、遊び相手になる、後ろから見守るなど、一人ひとりに合わせた向き合い方を模索。「子どもの変化に気づいた時にやりがいを感じ、楽しいから続けられます」と話します。フリースクールに公的資金の投入はなく、利用料は家庭の負担になります。寄付を募り、減額制度を設けるなどの工夫をすすめていますが、全てのニーズに応えることができないのが現状です。を楽しんでほしい。何よりも幸せな毎日を過ごしてほしい。はらいふの取り組みはこれからも続きます。さまざまな経験をして、子ども時代ココまなは、市内の一軒家を拠点に小中高生を対象に令和3年4月から週に2回、平日の昼間に活動しています。代表の土ど居い倖こ実みさんは、中学校教員をしていました。生徒と過ごすなかで、子どもが学校以外の選択肢として「ココやったら学べそう」と安心できる場所の必要性を強く感じ、団体を立ちあげました。子どもは、無理をして活動に参加する必要はありません。「人によって学びの形は違う」との考えから、裁縫や段ボール工作、映画鑑賞など自分のやりたいことをして自由に過ごします。ボランティアも、スタッフということを意識しすぎず、参加者のように過ごすことを心がけながら、材料調達や話し相手など、多岐にわたって活動をサポート。自身の不登校経験から、子どもの居場所に課題意識をもち、運営面にも携わるボランティアもいます。 の8自由に時間を過ごします(フリースクールはらいふ)ボランティアOSAKA No.106フリースクール一般に、不登校の子どもに対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設(文部科学省HPより)~府内フリースクールの取り組み~~府内フリースクールの取り組み~子どもに多様な居場所を子どもに多様な居場所を
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