悔しさをバネに満場一致で大賞受賞落語に生かされる自分の落語を全力で約50年の歴史のあるNHK新人落語大賞を女性が初めて受賞したということで、海外のメディアにも大きく取りあげられました。受賞式で「じじいども見たか」と言ったことが、大きな話題に。「『女やから落語は無理。女は高座返し)をしておけ。するときは前掛け(エ ( い井プロン)もつけろ』と女であるということを理由に悔しい思いをたくさんしました。受賞したときは喜びよりも見返してやったという痛快さが勝っていました」。桂二葉さんはその言葉の背景について話します。「弟が泣いている時、『男のくせに泣いている』と私が言うと、男でも泣くし、女でも泣くと母が教えてくれました」。桂二葉さんの中にその言葉がずっ高座返し前座さんの仕事の一つ。前の演者が終わり次の演者が上がる前に出て座ぶとんをひっくり返し、羽織や湯呑みがあれば片付け、次の演者の 「めくり」(演者の名前を書いた紙の札)をかえすまでをいう。と確かなものとして残っており、男か女かは関係ない、自分を貫くという原動力につながっています。NHK新人落語大賞を受賞する前年は、本選に残るも、自分の落語に集中できず、審査員からも厳しい言葉をもらい、何のために落語をやっているのかと悔しい思いをしたそうです。る」。天狗をつかまえて天狗のすき焼き屋をはじめたいという男がでてくる「天狗刺し」を演じきり、見事大賞を受賞しました。分の気もちをこめられる役を演じ、結果としてお客様に笑ってもらえたら最高です」と語る桂二葉さん。追いつめられるほど燃えるという負けん気で次々に高い壁を乗り越えています。「とにかくふりきって全力でアホにな「落語って本当におもしろいです。自33第691号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいています落語家桂 二葉かつら によう本 名 西 史出身地 大阪市誕生日 昭和61(1986)年8月2日生まれ所 属 上方落語協会/株式会社ステッカー好きなもの 酒場・くだものについているシールにしふみTwitter @niyo_katsuraHP https://katsuraniyo.com/Profile
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