内気な子ども時代表現することへのあこがれ苦労した修行 落語で生きていく昌じょう亭てい大賞(令和4年12月16日、入門12年目の過去最速で、第17回「繁は)」を受賞した落語家桂か二に葉よさん。令和3年には、若手落語家の登竜門といわれるNHK新人落語大賞で、審査員全員が満点をつけ大賞を受賞するなど、男性中心の落語の世界で、女性初!!という快進撃をつづけています。「“女性初”や“女流落語家”といわれる時代を変えていきたい!」と自分らしい落語を追求しつづける桂二葉さんに、挑戦しつづけるための秘訣、今後の抱負について聞きました。つらかつらとできる人にあこがれていました」と語る桂二葉さん。生時代はクラブ活動もしないなど、なるべく人と関わらないよう、かしこくない自分を隠し、ひっそりと生きていたそうです。れまでほとんどテレビを見たことがなく、たまたま深夜番組に出演している笑福亭鶴瓶さんを見て、「かわいげがあっておもしろいおっちゃんやな」と好きになったことがきっかけでした。笑福亭鶴瓶さんを生で見たい、そこから落語を初めて見に行くことに。なことができる、いろいろな登場人物で自分を表現できる、そこに魅力を感じ、落語の世界へと突き進むことになります。 ねう ん 2 す んしたが、毎日怒られる日々。自分が思い「子どものころからアホなことを堂々授業でも手をあげて発表しない、学落語に出会ったのは、大学生の時。そ落語の世界では、人前で堂々とアホ桂米よ二じ師匠のもとに弟子入りをしま描く落語にはほど遠い状況でした。弟子入りは家族になること。師匠の家で修業をしながら、二週間に一度、稽古をつけてもらいます。落語を教えてもらう方法は三さ遍べん稽けい古こといって、師匠が三回話す落語を一言一句聞いたとおりに覚えていく方法で。10分の話に6カ月かかるほど、言葉を覚えることに苦労しました。落語は二百年以上、男性がつくりあげてきた世界。登場人物も男性が多く、女性が声を低くして無理に演じると違和感がでてしまうことも。お客様が話の世界に入りこみ、笑ってもらうためにはどうしたらいいのかと研究を重ね、自然にしゃべること、うそがないことを大切にし、声の抑揚や座り方、手の位置等を変えることで自分の落語を感覚でつかみながら、つくりあげていきました。繁昌亭大賞日本で唯一の上方落語の寄席である天満天神繁昌亭を中心に、その年最も活躍した入門25年以下の上方落語協会所属の落語家に贈られる賞。ほかにも奨励賞や新人賞があり、女性初・最速・最年少の受賞は異例。新春インタビュー新時代到来!!革新を起こす革新を起こす革新を起こす革新を起こす夢への挑戦夢への挑戦夢への挑戦夢への挑戦
元のページ ../index.html#2