写真洗浄を広めたい平時からの取り組みをは活動を続けることはできません」と感謝の気もちを表します。「写真洗浄は被災者の思い出にふれる活動です。被災者の中には過去の全てを失ってしまった方もいます。少しでも思い出を救うために活動を続けていきたい」と、ボランティアの一人は意気込みを語ります。西日本豪雨から4年経過しましたが、いまだ洗浄依頼は絶えず、「写真を捨てなければよかった」「もっと早くに知っていれば」といった声も多くあります。「実際に持ち主に会って直接写真を渡すことができた瞬間は忘れられません。きれいになった写真を見て、少しでも笑顔になってもらえたらうれしいです」と田中さんは被災者へ思いを寄せます。写真洗浄のことを知ってもらうことで、1枚でも多くの写真を救いたい。その思いを胸に、あらいぐま大阪は被災者の思い出を守り続けていきます。このように、現地以外でもできる支援など、災害支援のあり方は多様です。災害は毎年のように起こっているため、目先に意識が向けられてしまい、過去の災害は時間とともに忘れられてしまいがちです。しかし、災害の発生から数年経っても仮設住宅での生活を余儀なくされ不安を抱え続ける人もおり、継続した支援が必要です。常設災害VCでは、災害時の活動だけではなく、平時の備えや継続した支援を強化するため、府域のつながりを生かした体制づくりをすすめていきます。 さん9地域で気づいたことがあれば、その日のうちに社協や行政などに相談し、支援につなぎます。民生委員は専門職が気づきにくい日常のわずかな変化を伝える役割。「今日のことは今日のうちに」。スピード感を大切に、関係機関との連携を生かした支援を心がけています。地域には、高齢夫婦と息子や高齢者の二人世帯など、身体・経済・生活状況の変化により、支援が必要な状態になっても自ら相談できず、支援を拒否する方もおられます。専門職と連携し、自分の介護経験を伝えながら、地域住民として家族や本人の気もちに寄り添い、今後の支援を一緒に考えます。あらいぐま大阪運営スタッフの篠原一夫さん(左)、篠原佳代子さん(中央)、田中睦美さん(右) コロナ禍で中止期間が長かった子育てサロン。再開後に出会う子どもたちの成長に元気をもらいます。また、高齢者の方に送付した年賀状を宝物のように大事にしてくれる姿にやりがいを感じます。この年賀状は、昨年、福祉マップを作成した時に、調査票で「今は支援が必要ない」とされた80代の方と、支援対象の高齢者に送りました。●みんなが仲良くなれるように今の目標は、コロナ禍で積極的に声かけできていなかった100歳体操の参加者を増やすこと。毎週開催しており、高齢者の癒しとストレス解消の機会になってい ます。能勢町も民生委員のなり手を探すのはひと苦労。地域の活動をつなげるために、在任中に委員の候補者を探しながら、「地域のみんなが仲良くなり、助けあえる」そんな地域をめざし、これからも活動していきたいと思います。能勢町大里地区能勢町大里地区堂本 福子堂本 福子さんさん (民生委員歴3年)(民生委員歴3年)Q質問数珠つなぎVol.37 川村さんから質問地域住民の悩み事にどこまで対応したらいいか?A私生活に深入りしないよう気をつけながら話を聞き、行政と情報共有します。あらいぐま大阪の情報はコチラから!地域で活躍するNO.38参加申込はコチラからこのコラムは、地域で活躍する民生委員・児童委員(以下、民生委員)さんにスポットを当て、その方の思いを紹介します。今回は、地元で生まれ育ち、定年退職後から活躍している堂本さんにインタビュー。活動で大切にしていること、今後の抱負について聞きました。●今日のことは今日のうちに第690号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいていますFacebook活動のようすや●やりがいは多く離れていてもでき離れていてもでき
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