あいあいねっと(府社協権利擁護推進室)では、平成9年から権利擁護にかかる相談窓口を設けています。認知症や障がいによって判断能力が十分でない方が権利を護りながら本人らしく地域で暮らすため、生活上の困りごとの解決に向けて、行政や地域包括支援センター・障がい者相談支援事業所といった関係機関の後方支援に取り組んでいます。また、府域の相談窓口として一般の方からも、電話相談を受け付けています。寄せられる中で最も多い相談が『成年後見制度』に関するものです。例えば「親の認知症が進み、金融機関で制度利用を勧められたが、どうすればよいか」、「子どもに知的障がいがあるが、親亡き後が心配」等といった声を多く聞きます。電話相談では、制度の概要説明や利用手続きについての案内を行う中で、お話を伺いながら現状の課題を整理し、不安を和らげるお手伝いを心がけています。また、より専門的な助言を必要とする方には、専門相談として弁護士・社会福祉士のペアによる最長80分の面談を受ける専門相談(木曜日午後)も設けています。予約制ですので、まずはお気軽にお電話でご相談ください。成年後見制度のリーフレットも「ご本人・ご家族向け」「関係機関向け」と2種類ご用意しています。あわせてぜひご利用ください。さん9QA豊能町新光風台地区水口 隆子さん (民生委員歴29年)Vol.34 三井さんから質問児童委員、主任児童委員の連携は?(祝日と年末年始以外)質問数珠つなぎこのコラムは、地域で活躍する民生委員・児童委員(以下、民生委員)さんにスポットを当て、その方の思いを紹介します。今回は、地域づくりから取り組んだ水口さんにインタビュー。29年間の委員活動で大切にしてきたこと、今後の抱負について聞きました。●地域づくりからスタート●新興住宅地に引っ越してきてすぐに、民生委員になりました。まずは、住民同士が顔見知りになることを目的に「世代を超えて語る会」を開催し、地域を知ることから、活動がスタートしました。部会活動では障がい者施設を訪問。楽しい時間を過ごした後、利用者の方からサインを求められ、「楽しかったね。水口隆子」と生まれてはじめて、サインしました。たいへんだけど、委員になってよかったと感じた一瞬でした。●異変に迅速に対応●豊能町は高齢化率が約46%。急速に高齢化がすすんでいます。災害時や緊急時など、民生委員として何ができるのかを考え、日々活動しています。災害時については、行政と連携し、災害時要援護者台帳を平成18年から作成。見守り活動にも活用しています。高齢者の体調の異変や、子どもの泣き声など、住民だから気づく地域の変化があります。民生委員は住民からの情報をもとに、行政や地域包括支援センター、警察など適切な機関と迅速に対応することが大切です。警察と安否確認を行うことで、自宅で倒れていた高齢者の命を救うことができました。2年前からは、「緊急時安否確認(かぎ預かり)事業」も社協や社会福祉施設等と協働で実施しています。●ひとりも見逃さない●地域で活躍する府社協 地域福祉部TEL.06(6762)9473/FAX.06(6762)9487子育て家庭に地元のお米を一緒に配布しました。日頃も連携し活動しています。コロナ禍で、サロン活動など集まっての交流が難しくなり、孤立が懸念されます。民生委員として地域のわずかな変化も見逃さないよう、自分の体力づくりもかねて、ご近所さん同士で声をかけあいながら散歩しています。お互いに助け合えるそんな地域友好活動をこれからもすすめていきたいです。専門相談で、より具体的なアドバイス専門相談で、より具体的なアドバイス月~金曜日10時~16時“安心と安全の福祉のまちづくりを”あいあいねっとあいあいねっと相談専用電話番号06-6191-9500
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