祖母と暮らす、出産を控えた若い女性。出産後はひとりで子どもを育てるため、安心できる環境への転居を望んでいました。しかし、費用の捻出に苦慮し、祖母が地域包括支援センターに相談したところ、すえひろこども園スマイルサポーターの鼻はな崎さきめぐみさんにつながりました。育児相談員でもある鼻崎さんと社会貢献支援員はすぐに自宅に訪問し、女性と祖母と面談。本人は他市に住む家族との関係が悪く、今後は祖母の支援も受けながら生活保護を活用する生活を希望しました。初めての出産で不安が多いようすをみて鼻崎さんは、経験を生かして出産や産後の情報を提供し、「いつでも何でも相談してください」と声を掛けました。同時に転居手続きをすすめ、引っ越し費用の援助や家電の提供をすることで、女性は安心して出産にのぞみ、乳児と新しい生活をはじめることができました。転居後は祖母のほか、他市の姉も買い物の支援をするなど、家族の関係性が少しずつ良くなってきています。その後、鼻崎さんは保育施設等の申し込みを提案。「一時的な支援だけではなく、育児や生活の悩みをいつでも専門職に相談できる体制を作ることが必要だと思った」と語ります。泉佐野市の民間社会福祉施設協議会(保育部会)では、保育園やこども園による地域の公益的な取り組みとして、市内13カ所で、校区福祉委員との連携や子育てサロンでの相談会を行っています。理事長の田た中な正ま清きさんは、「保育園は地域に開かれた施設であり、さまざまな生活相談ができる場。今回のケースに限らず、困りごとがあればいつでも相談にのれるよう、日頃から地域の方との関係性を築くことが重要だ」と話しました。 すえひろこども園ではコロナ禍でも感染症対策をしながら園を開放し、親子教室を継続して実施しています。また、広く事業に活用してもらえるようにと、紙おむつやミルクを園から提供するほか、地域のサロン等に積極的に職員が参加し、他の職員にも情報を共有しています。今後も、地域貢献に積極的に取り組み、地域に頼りにされる法人をめざします。さかよ「SDGsマーケット」に、大阪授産事の機会はめっきり少なくなりましたが、府内各地の作業所、事業所では、感染対策を工夫しながら、マスクの作成など、社会のニーズに応じた商品開発に力を入れてきました。店が開催する「SDGsマーケット」での出店が実現。障がい者が心を込めて作成した、牛乳パックを再生した紙漉のはがきや、家具や建築では使用できない木の端材で作った木工製品等、地球環境にもやさしい製品を並べました。「ゴール1:貧困をなくそう」「ゴール8:働きがいも経済成長も」「ゴールそれぞれのゴールをめざした活動でもあります。産製品を販売することで、買い物中の幅広い層に、製品のもつ温かみや、環境に令和3年9月22~28日、あべのハルカス近鉄百貨店で開催された業振興センターとして、会員の10施設が出店しました。“持続可能な社会”に向けた現場の取り組みを紹介します。一昨年来、コロナ禍で地域でのバザーそうした中、あべのハルカス近鉄百貨授産製品の作成は、SDGsの人や国の不平等をなくそう」SDGsの考え方のもと、百貨店で授配慮されたていねいな製品づくりに触れていただく機会になりました。施設での仕事のようすも尋ねられるなど、販売の場だけでなく、障がい者の就労への理解のひろがりにもつながりました。SDGsのゴールのさらにその先の未来において、障がいの有無にかかわらず、誰もが住み慣れた地域で働き、当たり前に暮らし続けていける“持続可能な”「地域共生社会」を構築するために、事業パートナーとして連携、共同していただける多くの企業・団体や府民のみなさまを私たちは必要としています。大阪授産事業振興センターでは、これからも多くの会員事業所の、商品開発や販売促進をサポートするとともに、セルプ自販機の設置や働く障がい者を応援するための事業を実施していきます。ぜひ、気軽にホームページにもお立ち寄りください。出産の不安に寄り添う地域で頼りにされる存在に頑張って頑張っています!います!社会福祉法人の地域貢献社会福祉法人の地域貢献ホームページはこちらから理事長 田中正清さん「大阪しあわせネットワーク」では、スマイルサポーターも積極的な相談支援を行います。今回は、(福)幸楽会 すえひろこども園(泉佐野市/保育部会)の実践を紹介します。施設に社会貢献支援員も駐在、連携をしています。10:スマイルサポーター 鼻崎めぐみさん10授授産産××SSDDGGss
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