新しいブック
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さゆまも「eスポーツ部誕生!」「eスポーツ×福祉施設」eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略称で、おもにビデオゲーム(電子機器)等を使い、複数人のプレイヤーで対戦する競技。時間と場所を選ばないため、子どもから高齢者まで世代を問わず、気軽に交流できるといった特徴がある。そんなeスポーツの可能性に挑戦している2つの活動を紹介する。でeスポーツ部は活動している。伊草さんは、今の若者に元気がなく、どうしたら元気になれるのかを考え、ゲームの話題になると、すごく楽しそうな表情になることに気づいた。そこから、プロチームを作り、eスポーツをもっと広げようと決意。これからもeスポーツの社会的認知度向上のため尽力していきたいと話す。 「人生は山あり谷あり。好きなことに没頭して、光り輝く存在になってほしい。努力して達成した先には未来がある」と。おもに、ゲームコミュニティの支援を行う大阪府eスポーツ連合の伊いさ草雅まき幸さんに取り組みを聞いた。ゲームをする場の提供など、具体的には、eスポーツの啓発活動をはじめ、イベントや大会の開催を行っている。eスポーツは、オンラインの印象が強いが、対面で行うオフラインでのコミュニケーションツールとしても需要があり、競技者の多くは、大好きなゲームを一緒に共有し、つながれることに喜びを感じ、生きがいにつながっている。また、府内の高等学校に、部活動の1つとして、「eスポーツ部」を立ちあげる支援も行っている。機材等が不足する中で、必要なパソコンを一年間、無償で提供し、現在、府内の高等学校約30校大阪市内にあるACADEMIA大阪(写真)は、日本初eスポーツ業界に特化した就労移行支援事業所。現在は引きこもりだった方が利用につながったケースが多いが、さまざまな障がいにより就職ができない方が対象。 「好きを仕事に!」をテーマに就職に必要なスキルを身に付ける。職員の山やと本さんに話を聞いた。プログラムは、ビジネスマナーやパソコンのスキルアップをはじめ、ソーシャルスキルトレーニングやゲームを通じてのコミュニケーション、動画編集など、eスポーツに限らず多様である。なぜeスポーツなのか。引きこもり支援において、実際にコネクションを構築するのは難しい。そこで、コミュニティ構築のために行き着いたのがeスポーツ。外のつながりを作ることが社会復帰の第一歩となると考えたからだ。さらにeスポーツは、集中力や達成感を得ることができるため、引き続きeスポーツを取り入れた展開ができるように検討している。   ぐ         9

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