施設職員さんからのメッセージこのプロジェクトを通して、たくさんの方々が施設のことを知って、思いに賛同してくれた。挑戦することに臆病だった施設の子どもたちが、ゆなちゃんの姿をみて、勇気をもらっていた。どうか皆さんも、挑戦することをあきらめないでほしい。高校生の時、施設で暮らしていることを友人に話すと「聞いてごめんね」と言われた。施設での生活はとても楽しく、山内さんにとってはそれが「普通」だったから、『JETBOOK作戦』始動!「普通」じゃないと思われていることに驚いた。里親やひとり親家庭など、どんな環境で育っても、たくさんある枠組みの一つで、みんな違っていいと思える世の中になってほしいと感じた。現在は、子どもに関わる仕事をする夢を叶えるべく、大学に通って社会福祉を学んでいる。ひとり暮らしを始めて、施設での日々は充実していたと振り返る。集団生活で、ルールもたくさんあったけれど、心を許せる大家族だった。施設は素敵な場所だということを、いろいろな人の発信を通して知ってほしい。 「本がないから国語の教科書を貸してほしい」その言葉がきっかけだった。情報を得る機会が少ない施設の子どもたちに夢を。そこで始動させたのが『JETBOOK作戦』。クラウドファンディングを通じて寄付金を募り、出会った本の中で最高の一冊と、メッセージを届けるというもの。目標は、3000万円で1万冊。ゼロから企画をするのは、いろいろな人との関わりなくしてできなかったと思う。していた施設職員も、びっしりと書かれた企画書を見て、本気が伝わり応援してくれた。平井さんは、山内さんの〝施設の子どもたちに何かをしたい″というまっすぐな気もちを受け止め、運営に力を貸してくれた。企画当初は、自分でどこまでできるか不安を感じていた山内さんだったが、だんだん実行力や説得力が身についていったという。た。負けず嫌いで、芯が強い山内さん。そして、その一途な思いが人を動かしてできたこと。反対されたり、うまくいかなかったりしても、道は一つじゃない。ながりをもてるよう、また、こんなにもたくさんの応援してくれる人たちがいるのだと実感できるよう、これからも挑戦は続く。むずかしいのではないかと心配NPO法人CLACK理事長の今年5月、目標は見事達成され施設の子どもたちが、人とのつ 「困難を抱える高校生に自走力を」をミッションに掲げ、プログラミング学習支援を行っている。お金を理由にさまざまなことをあきらめてきたからこそ、高校生に夢をあきらめてほしくないという気もちが強い。安心して学べる環境、将来の選択肢を広げる武器を身につけられる機会を無料で用意している。普通なんてない施設のみんなが大好き本を届ける一つがダメでも他があるNPO法人 CLACK10UPDATEPROFILE山やまうち内ゆなさん(大学1年生)。2歳から16年間、府内の児童養護施設で過ごす。施設の子どもたちに本を届ける『JETBOOK作戦』をクラウドファンディングで実施!みなさんは「施設」と聞いてどんなイメージをもつだろうか?困っている人のための場所?ドラマでしか見たことがない場所?実は、施設はみなさんの近くにあって、地域ととても深く関わっている。今回は「児童養護施設」と「障がい者施設」にスポットをあてて紹介。新常識をアップデートしてみよう!理事長 平ひらいだいき井大輝さん 『私は私のままで生きることにした』キム スヒョン (著) 吉川 南 (翻訳)ワニブックス 本が好きなのは人が好きだから。本は人生を文字にしたもの。いろんな人が携わってできたもの。 本を開けば、まるで自分もその人たちの世界に入り込んだような気がして、おもしろい。そう語る山内さんがオススメするのは、『私は私のままでいきることにした』というエッセイ本。 このなかで紹介されている、「BとDの間にはCがある」という言葉がお気に入り。B(Birth:誕生)とD(Death:死)の間にはC(Choice:選択)が、つまり人生にはいくつもの道があるということ。失敗しても、必ず他の道があるのだ。名言集のような構成になっていて読みやすく、ぜひ本が苦手な人にも手に取ってほしい。自分を愛する方法が見つかるかもしれない。 施設通信Yuna’s recommendationJETBOOK作戦 Started by Yuna
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