ふくしおおさか2021年夏号
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しおのえる6新型コロナウィルス感染症(以下、コロナ)により、先行きが不透明な状況が続き、地域福祉活動にも大きな影響を与えています。一方で、府内の市町村社協ではコロナ禍においても、これまでの基盤を生かし、地域住民やボランティア、学校や福祉施設と連携して、子どもたちに学ぶ機会を提供する取り組みをしています。今回は、コロナ禍での子どもの学びをテーマに、今しかできないこと、今だからこそできることと、試行錯誤や創意工夫しながら進めている「とまらな愛」福祉教育の実践について紹介します。高槻市の芝谷中学校では、総合学習の一環として、平成行っています。福祉への興味・関心を生徒だけではなく保護者にももってもらうため、学習会のまとめ発表会を参観日にあわせて実施しています。学習会では、社協や学校、地区福祉委員会、民間社会福祉施設連絡会や行政等(以下、参加団体)が協力・企画し、ひとり暮らし高齢者のお食事会や子育てサロンが居場所づくりにつながっていることなどを紹介。自分たちの町の「過去・現在・未来」を考え、地域で支えあう必要性や福祉への関心を深められるように実施しています。また、参加団体が、普段からの福祉学習を通じて顔見知りになることで、相互理解や連携の強化につながっています。橋は公く美み子こさんは、「あきらめそうコロナで授業が遅れ、外出自粛の要請が出た時期でしたが、参加団体が一丸となり「今できることをやろう」と、講義をDVD化し教材として活用しました。個人ワークでは、困っている人のイラストを見て、何に困っているかを当事者の視点にたって考えられるようにし、地区福祉委員会や社協を紹介しました。参加団体で納得のいくまで打ち合わせを重ね、内容を企画。動画撮影・編集は、社協が担当しました。地区福祉委員会の大おになったときに、熱い思いをもった参加団体や先生方がいてくださったことが支えになり、やりきることができた」と活動を振り返りました。生徒からは、「知らないところで、みんなに支えてもらっていることがわかった」「地域の人と困った時に助け合う」という声が寄せられ、自分から困っている人に手を差し伸べられる「福祉の心」を育む一歩につながっています。高槻市社協の樋ひ上う遥は香かさんは、「福祉の疑問を投げかけ、自分のこととして考えてもらうことで、福祉に感動し、興味をもってもらうきっかけになれば」と話します。長い目で見て、みんなで地域を育てていくこと。学習会後に中学生が書いたコロナ喚起のチラシを、地区福祉委員の協力のもと地区内公民館・自治会・医院などに掲示するなど関係が深まっています。地域の福祉課題を知るあきらめない「みんな」で福祉の心を育むしばばたにに~~ココロロナナ禍禍のの学学校校ととののつつななががりりづづくくりり~~26年から地域福祉学習会を高槻市社協タッピーイメージキャラクター高槻市社協高槻市社協地域のおっちゃん・おばちゃんの等身大の活動を伝える「「芝芝し谷谷た中中学学福福祉祉学学習習会会」の」の実実践践ととププロロセセススここれれままでで培培っっててききたた基基盤盤をを生生かかししてて生徒のまっすぐな気もちを受け止める!福祉の疑問を感動に変える福祉教育!も子どもたちのためにできる福祉教育を

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