―障がい者の就職をサポート!“みち”では、一般企業への就職をめざす障がい者(以下、メンバー)に、就職に必要な知識やスキルを向上するためのサポートをしています。現在、知的障がいや精神障がいのあるメンバー10人が通所。毎年2人から3人を企業へ送り出しています。―日々成長するメンバースキルと自信を身につけ、職業の選択肢を広げる人、実習先からしっかりとした顔つきで帰ってくる人、仲間の就職が決まり「次は自分だ!」と意気込む人…。日々成長するメンバーの姿に、“人を育てる仕事”のやりがいを実感しています。支援していたメンバーが企業へ巣立つ時には、万感の思いがありますね。就職後も、外出先で「すなごさーん!」と声をかけられたり、「今も会社でがんばってます!」と近況報告ズームアップを受けると、自分のことのようにうれしいです。―当たり前のようで、難しい…心がけているのは、メンバーに感謝の気もちをきっちりと伝えること。メンバーの中には、感謝される体験に乏しい人も少なくありません。でも、経験していないことは、社会に出たからといって突然できるものではないのです。「ありがとう」という言葉を通じて、人に感謝すること、されることのイメージづくりをしています。―安心して帰ってこられる場所にもちろん、うまくいくことばかりではありません。就職先でトラブルを起こし、企業から苦情が寄せられることも。一緒に働く社員に障がい特性を理解してもらえず、居場所を失ってしまった人もいます。仕事に行けていないのに「行っている」と本当のことを打ち明けてくれないケースもあり、支援の難しさを感じています。今年は、コロナの影響で就職先での就労がストップし、一時的にみちに戻ってきているメンバーもいます。「就職したら終わり」ではなく、いつでも気軽に相談でき、安心して帰ってこられる場所でありたいですね。さんA9このコラムでは、地域で活躍する民生委員・児童委員(以下、民生委員)さんにスポットを当て、その方の思いを紹介します。今回は、温和な笑顔が素敵な奥野さんにインタビュー。活動のやりがいや抱負について聞きました。奥野 孝子さん (民生委員歴22年)安否確認はできるだけ電話を使用。またイベントの中止が続くなか、お年寄りにマスクや保存食を配るなど、できることを考え実践しています。の電話をしています。「お元気ですか」と声をかけると、「奥野さんこそ元気にしてる?」と気遣って下さる方もいて、こちらが元気をもらうことも。おしゃべりが楽しくてついつい話し過ぎてしまうこともあります(笑)。児童福祉部会で活動していた頃、人形や衣装を手づくりし、子どものために人形劇や紙芝居の練習に励んでいたのも良き思い出です。●これからも地域の力に●17年間、民生委員活動をしながら家族の介護をしてきました。外で活動していたことで、家族にも優しく接することができたのかなと思います。今は介護の役割を終え、気楽に過ごしています。これからも健康で、笑顔でいることが目標。民生委員を卒業しても、無理せず自分のペースで、地域のボランティア活動に携わっていきたいです。泉佐野市長坂校区 第1区社会福祉法人さつき福祉会就労支援センターみち砂すな子ご 智さとし質問数珠つなぎQVol.30 石田さんから質問コロナ禍の民生委員活動で工夫していることは?第681号 この広報紙の作成には共同募金配分金を活用させていただいていますさん 本連載では、福祉の職場でイキイキと働く人を紹介し、仕事や人の魅力を伝えます。 今回登場するのは、コーヒ会社からの転職を経て、26年間障がい者支援に携わる砂子さん。仕事のやりがいやポリシーについて聞きました。時には仲間とお茶をしながら、他愛もないおしゃべりでストレスを発散することも大切です。●チームワークが抜群!●民児協には児童や高齢、広報など5つの部会があります。私は高齢福祉部会に所属し、部会員で協力して65歳以上の一人暮らし高齢者に安否確認vol.17地域で活躍する社会で働きたい! 障がい者と企業の架け橋に●「ありがとう」の言葉が原動力●自分の足でしっかり歩き、地域を把握するように心がけています。住民の方から「いつもありがとう」と感謝の言葉をかけられると、「少しはお役に立てているのかな」とうれしくなりますね。
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