9さん輪島市では、地震と水害、2度の大規模災害に見舞われました。復興に向けた活動の最中に発生したこの水害によって、気もちの整理がつかない方もいます。いまだに、水害の土砂災害により自宅に戻れない地域もあります。「正月をひとりで迎えるのが不安」といった被災者の声もあり、不安な気もちを支えあう関係づくりが求められます。この状況に「負けたくない」と話すのは、輪島市社協の小こ谷たに紘こう樹きさん。小谷さん自身も地震で地域が孤立し、避難所から職場に通うといった厳しい状況の中、通常業務と並行して、災害支援業務を行っています。「全国から輪島市に駆けつけていただき、心から感謝している。いずれはボランティアや企業・団体などの外部支援がなくなるかもしれない。『地域の課題は地域の中で解決していかないといけない』という意識で、地元で協力していきたい」と小谷さんは言います。また、「ボランティアに限らず、観光等でも現地を訪れることにより、被災地の状況や住民の思いを多くの人に知ってほしい」とも話します。府社協は、今後も関係団体とともに七尾市・輪島市を含めた被災地支援に取り組んでいきます。●輪島市社協癒えない気もち輪島を知ってほしい府社協は、堺市社協、大阪府市町村社協連合会とともに、12月6日から7日に輪島市へのボランティア・ワゴンを運行。町野町(輪島市)で河川の氾濫により畑を覆う流木や土砂を撤去する活動を行いました。依頼者は、野菜を育てるのが生きがいでしたが自宅や畑の惨状に、気力もなくなっていました。活動後の畑を見た時、「あきらめてたんやけど、キレイにしてくれてありがとう。また、畑がんばります」と声を詰まらせていました。輪島市災害たすけあいセンターの情報はコチラ支援金サイトはコチラ 地域で活躍するNO.47輪島市社協 小谷 紘樹さん 地域で活躍する民生委員・児童委員(以下、民生委員)さんにスポットを当て、その方の思いを紹介します。 今回は、働きながら、里親活動も行う加治さんにインタビュー。活動で大切にしていること、今後の抱負について聞きました。●地域の行事で民生委員へ地域の行事「みそづくり」に参加していたところ、民生委員さんに高齢者サロンの手伝いに誘われ、そのまま民生委員に。就労していますが、在宅勤務で時間の調整がつきやすいこと、遠方の母が民生委員にお世話になっていることもあり、お役に立てればと引き受けました。●すぐにうごき、つなぐ委員になって2年目で分からないことも多いですが、連絡が入れば、すぐに先輩委員に相談し、CSWや地域包括支援センター、行政等関係機関につなぎます。日常のサポートを希望していた高齢夫婦はCSWに相談。しかし、介護認定が受けられず、制度が使えませんでした。そこで、民間の家事援助サービスをさがし、つなぐことができました。●関係性ができるよろこびサロンの案内を毎回届けているひとり暮らし高齢者の方が、何回訪問しても留守がつづき心配していました。するとご本人から、「入院後、家族のところにいる」という電話がかかってきました。自分の存在を気にしてくれたこと、関係性ができたことが本当にうれしかったです。●「聴く」ことからはじまる高齢者調査や赤ちゃん訪問など地域の方にお会いできる機会や時間は、限られていますが、なるべくていねいな言葉で、誠実な対応をすることを心がけています。里親活動でも大切にしていることは「聴く」こと。就労しながらなのですべての地域活動に参加できませんが、地域住民とのやりとりを大切に、じっくり「聴く」ことができる関係性をこれからもつくっていきたいです。じじ治治はるはる 治治かか四條畷市四條畷市加加ここ子子(民生委員歴2年)(民生委員歴2年)Q質問数珠つなぎVol.46 水野さんから質問若い方に民生委員になってもらうには?A活動内容を検討し、働きながらでも活躍できることをPRする。さんさん 加治さんの回答
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