ふくしおおさか2025年1月号
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に うお8口ぐち卓たく也やさんは当時を振り返ります。七尾市社協では、発災後すぐに市民からの困りごと(ニーズ)の受付を開始し、1月末には災害VCを設置しました。「他市の災害VCでの支援経験はあったが、自分たちで立ちあげるのははじめて。何から手を付けたら良いのかわからなくなっていた」と職員の谷た七尾市では、1月に行政と水害を想定した訓練を予定しており、災害VCの設置場所や行政職員が災害VCに常駐することなどは取り決めていました。しかし、「被災地外から来る支援者に何を頼むのか、どれくらいの規模・期間で災害VCを運営するのか、などの判断ははじめての経験で戸惑った」と谷口さんは語ります。なさんが運営の基盤を作ってくれた。改善点も一緒に話しあいながら進めてくれたから6月末まで走りつづけることができた」と谷口さんは話します。社協からの職員応援派遣要請を受け、1月25日から6月30日まで、延べ469名の職員を派遣。七尾市災害VCで運営支援を行いました。失ったものもあった。しかし、全国の支援者との出会いや応援の声…失われた以上のつながりや絆ができた」と課長の直な龍り芳ほさんは言います。じめ、多くのNPO団体や青年会議所、イオンなど多くの企業や団体がともに、被災者支援にあたっています。中には、何度も来られた方もおり、人のぬくもりやつながりを感じることができたそうです。「近畿ブロックからの応援職員のみ近畿ブロック内の社協では、石川県「災害でたくさん辛い思いをしたし、七尾市では、一般ボランティアをはゅう9月から「七尾市地域支え合いセンター」を立ちあげ、主に市内13カ所の仮設住宅で、見守りや住民同士の交流の促進などを行っています。仮設住宅の入居者は七尾市内だけでなく、奥能登地域からの避難者もいるため、初対面の住民も多くいます。職員は、被災者が安心した日常生活を営み、生活再建ができるよう、住民同士の顔の見える関係づくりやコミュニティづくりを支援しています。「『寄り添う支援』とは、単にそばにいるだけでなく、1人1人のスピードに合わせ、個々の事情に応じた支援を行うことが大事。また、被災者を支える支援者にも寄り添うことが必要だと思う」と直課長は言います。今後も、七尾市社協は被災者、地域住民に寄り添いながら、復興を進めていきます。●七尾市社協あのとき何を思ったかつながり、絆、ぬくもり地域支え合いセンター 能登半島地震発生から1年、一歩ずつ復興が進んでいます。各地の社協では地域支え合いセンターなどが設置され、被害を受けた住民の方への相談支援・地域づくりが行われています。 今回は七尾市社協と輪島市社協の職員の方に、災害ボランティアセンター(以下、災害VC)立ちあげ当時の心境やこれからの展望を伺いました。七尾市では現在民間災害VC「おらっちゃ七尾」が災害関連の片付けや公費解体を待つ住宅の荷物だし作業を行っています。一般の方のボランティアも募集されています。すすむ公費解体のようす(輪島市)七尾市社協 直 龍芳さんすすむ公費解体のようす(輪島市)七尾市社協 谷口 卓也さんおらっちゃ七尾のHPボランティアOSAKA~七尾市社協ではあのとき/輪島市は今~被災地の声被災地の声

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