あったか分かりづらく、目で見て想像して、分からなければすべて拾いにいくようにしています」と語る妹の沙也華さん。会話ができないので、前もって動きを決めておいて、メンバーみんなで積極的にコミュニケーションをとり、情報共有します」と大切にしていることを話す姉の綾也華さん。現在は、デフバレーボール日本代表選手として活躍しています。代表選手で、父は元キャプテン、母は2001年にローマで開催されたデフリンピックの金メダリストと、幼い頃から父と母のプレーを見て育った2人は、小学校1年生から地域のクラブチームに所属。「両親を超えたい」、その強い思いは今も大きな原動力になっています。「音がきこえないのでワンタッチが「ボールが落ちるまでは手話などで2人は、先天的にほとんどきこえず、両親ともに元デフバレーボール日本小学校、中学校で才能が開花し、高校は履正社高等学校、大学は京都産業大学と、バレーボールの強豪校に進学。現在は大学4回生です。高校では指文字を、大学では手話を使って、チームメイトとコミュニケーションをとってきました。高校も大学も、聴覚に障がいのある人の受け入れははじめてでしたが、プレーに専念でき、生活しやすい環境をつくってくれました。それでも、「きこえる人と比べて技術に自信がない、きこえないからできない、みんなに迷惑をかけて申し訳ない」と落ち込み、大きな壁を感じることがあったと、2人は振り返ります。そんな梅本姉妹を支えてくれたのは家族や友だち、チームメイトでした。家族からは「自分に自信をもって自分らしく」と励まされ、前向きな気もちになることができました。友だちやチームメイトも何も気にせ( 22025年、パラリンピックよりも長い、100年を超える歴史をもつデフリンピックが、日本ではじめて開催されます。今回は、デフバレーボール学生)でで双金子メのダ梅うルめ本もをと綾あめ也やざ華かす大さん(姉)と、沙さ也や華かさん(妹)にインタビュー。バレーボールを通じて、みんなが共に生きる社会をつくる強さに迫ります。一球入魂 すべてを拾う両親を超えたいきこえないという壁自分らしく乗り越えるデフバレーボール世界選手権(沖縄)での梅本沙也華さん(左)と綾也華さん(右)※梅本姉妹提供デフバレーボール6人制で行われ、一般のバレーボールのルールと同じ。選手たちのスピードや高さを活かした、ダイナミックなプレーが大きな魅力。手話やボディランゲージなどを使って、コミュニケーションを図っていることも特徴のひとつ。特集東京2025デフリンピックへの挑戦金メダル金メダル!!!!躍進躍進!!めざせ
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