変化する地域と時代をリードする社会福祉法人大阪らしい施設と社協の連携・協働体制の構築へ●活きた食育児童施設部会大阪では、老人施設部会の「社会貢献事業(生活困窮者レスキュー事業)」や保育部会の「スマイルサポーター事業」など、「社会福祉法人・施設の公益的な取り組み」を全国に先駆けて展開。平成27年度からは府社協と府内約1500施設で、「大阪しあわせネットワーク(以下、NW)」を推進しています。あわせて府社協では、市町村域の社協と施設の種別を越えて地域の課題を解決する「地域貢献委員会(施設連絡会)」(事務局:市町村社協)の組織化を推進してきました。また、現在全国では包括的支援体制の構築に向け重層的支援体制整備事業がすすめられており、大阪府においては、社会福祉法人の地域貢献実践等とも協働した体制の構築が議論・提案されました。一方、福祉人材の確保難や物価高騰など、社会福祉法人の経営環境も厳しく変化しています。このような背景もふまえ、施設種別部会と市町村社協とで、これからの「NW」の方向性を協議し、令和7年度以降の具体的な取組方針をまとめました。地域貢献委員会(施設連絡会)等の市町村域での施設と社協の協働体制を強化すべく、令和7~9年度を体制構築の期間として、社会貢献基金による助成のほか、モデル実践の普及や事業の検証を行い、令和10年度の「オール大阪」での実現に向けて整備していきます。なお、今年度のモデルには、寝屋川市・交野市を指定、先行して実践しています。また「NW」では、これまで事業専属の「社会貢献支援員」(府社協雇用)を府内施設等に配置・駐在し、施設とともに事業を推進してきました。令和7年度以降は、府社協本部に集約。市町村域での施設と社協の顔の見える関係づくりや協働事業のサポート、またそのための体制づくり、広域にわたる相談ケースや取組の助言、実践の見える化等を主な役割とし、市町村域での実践を効率的・効果的にフォローできる体制にシフトします。このような動きについて、現在施設種別部会や社協連合会などで、説明をすすめていますが、今後モデル事業報告会や説明動画の活用等を通じてさらに周知し、令和7年度につなげていきます。院、児童心理治療施設、障がい児施設などで構成されています。入所施設(福祉型)である、(福)向陽学園の取り組みを紹介します。化が進み、キッチンで料理をするようすを子どもたちが見る機会も増えています。とって1回1回の食事が学習の場であるととらえ、望ましい食習慣の形成に努めています。もたちへ提供していますが、「活きた児童施設部会は、児童養護施設、乳児今回は「食」に焦点を当て、障がい児近年、児童養護施設では地域小規模向陽学園では、発育期の子どもに普段は調理場で調理した食事を子ど食育」をめざし、年に数回程度、食堂でホットプレートを用意し、「野菜炒めの日」を実施しています。「ふだん野菜は食べないが、この日はよく食べる」「いつもより食べるのがはやい」「この日を楽しみにしている」と職員も、この日の子どもたちの変化を実感しています。子どもたちも「おいしい」と言い、何度もおかわりをする姿がありました。「地味な献立のひとつかもしれないけれど『あのとき施設で食べた野菜炒めおいしかったな』と子どもたちがいつか卒園した後にも思い出せる食の記憶になれば」と施設長は話されました。子どもたちが生涯にわたり豊かな食生活を営み、心身ともに健康な生活を送れるようにと願いを込めた、おなかいっぱい、笑顔の取り組みでした。野菜をたくさん食べます!頑張っています頑張っています詳細はコチラインタビューをするようす栄養満点!!大阪しあわせネットワークの詳細についてはこちら10社会福祉法人の地域貢献社会福祉法人の地域貢献令和7年度以降の地域共生社会の実現に向けて令和7年度以降の地域共生社会の実現に向けて子子どどもものの「「味味覚覚」」とと「「記記憶憶」」にに愛愛情情をを注注ぐぐ
元のページ ../index.html#10