ふくしおおさか2022年4月号
5/12

ズームアップズームアップ笑顔咲かせる人フィールZOOM UP!ZOOM UP!さん人が交わる野ドを創りたい、1年目ながら、ど包括支援センターの時にいただいた地域の方からのアドバイスで、支援する側、される側ではなく、地域の人と一緒にという視点を大切にしています。上殿さんの名前は、ハンセン病回復者の詩人の方がつけてくれた名前です。父母の影響で、「その人らしく生きる」について考える機会があり、それが、今の上殿さんの原点になっています。日常生活自立支援事業の利用者さんも、これまで生きてきた歴史があり、大切にしていることはそれぞれ違います。その価値観を尊重し、お金の管理だけでなく地域で自立した生活を送るための支援をこれからも考えていきたいです。✿みんなで地域をよくしたい今後は、子どもたちへの福祉教育で、共同募金や地域活動をもっと知ってほしい、そして親世代や若い人にも参加してもらい、地域がよくなっていくような実感をもってほしいと考えています。そのために、これからも新しいことに挑戦し、いろいろな人が地域で交わる場をつくっていきたいです。✿地域を支えたい大学卒業後、障がい者施設に勤務していた上殿さん。高齢分野も経験したいと社協の地域包括支援センターの非常勤職員として働きはじめました。そこで、支援をうける方が畑でとれた野菜を地域の活動に提供することで協力者として支える側に変わることを目の当たりに。地域を支えることを勉強したいと令和3年度から職員として、共同募金と日常生活自立支援事業を担当しています。✿つながりがやりがいに共同募金運動ではSNSでの発信、ショッピングモールでの募金活動など、自らアイデアを出しんどん新しいことにチャレンジしています。地域の人や関係機関、職員にも気軽に相談し、つながることで、自分の視野が広がる、そこにやりがいを感じています。✿同じ目線を大切にこれまでケアプランの作成など個別支援を中心に行っていたため、地域をどう支えたらいいのかと悩むこともあります。「私たちに相談してほしい」、地域社会福祉法人交野市社会福祉協議会上うえ殿どの 詩うた美み55地域で活躍するNO.36 このコラムは福祉の職場で働く人を紹介し、仕事や人の魅力を伝えます。 今回登場するのは、人と“つながり上手な“上殿さん。社協で働くやりがいについて聞きました。にじ丸ちゃん前任の民生委員と夫が知り合いで、夫の母が地域で活発に活動していたことから話がきました。もともと、九州にいる母と伯母が民生委員をしていたこともあり、いつかは地域で何か携わっていけたらと思い、子育て支援のボランティアもしていましたが、こんなに早く民生委員になるとは思っていませんでした。●かざってあった手書きのメモ大阪狭山市では、既往歴や緊急連絡先等を記載した「ひとり暮らし高齢者台帳」を作成。民生委員が毎年更新しています。台帳登録を希望されない方も、買い物帰りに一緒に帰るなどの何気ない関わりからつながりができます。日頃の声かけや見守りなど地域に住んでいる民生委員だからできる活動を大切にしています。訪問時に残した手書きのメモを大切にかざってくださっているのをきっかけに、コロナ下でも人とのつながりが感じられるよう、季節を感じる花の写真をつけたメッセージカードを無理のない程度で配布しています。「元気が出た。ありがとう」その言葉が活動の原動力になっています。●お互いさまの精神大阪狭山市民児協では、LINEの公式アカウントを作成。部会や地区委員会もLINEを連絡ツールのひとつとして活用しており、活動のしやすさにつながっています。私が働いていることを理解し、地域の方や他の民生委員に助けてもらうことも多いです。そのおかげでこれまで続けてこれました。地域での見守りは民生委員だけでは限界があります。もっと早く行動していたらと自分を責める悲しい出来事も経験しました。だからこそ、地域の支え合いの大切さを実感しています。ちょっとした見守りから、若い人にもっと地域活動に参加してほしい。お互いさまの精神を大切にこれからも頑張っていきます。このコラムは、地域で活躍する民生委員・児童委員(以下、民生委員)さんにスポットを当て、その方の思いを紹介します。今回は、40代から民生委員になった上塚さんにインタビュー。働きながらの委員活動で大切にしてきたこと、今後の抱負について聞きました。●母も伯母も民生委員大阪狭山市大阪狭山市上塚 直子さん 上塚 直子さん(民生委員歴6年)(民生委員歴6年)Q質問数珠つなぎVol.35 水口さんから質問コロナ下の訪問で工夫していることは?A事前に電話するなどコミュニケーションの方法を工夫しています。さんvol.23

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る