新しいブック
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必ず最後まで完成させる!夢に向かい必死だった学生時代人気がないと打ち切り厳しい漫画家の世界キン肉マンテーマは〝友情”パワー今、君たちに伝えたいめに、いろいろな映画を鑑賞しました。絵は、デッサン力をつけるために、人物写真を一度、裸にしてから服を描いていくことをくりかえし、4コマ漫画など1日1本描くよう努めていました。大事にしていたことは、読み切り作品や中井さん ストーリー構成、登場人物の衣装、カメラアングルなどを勉強するた応募作品など描き始めたら必ず最後まで完成させることです。それで次の課題が見えてきます。大きな目標をもちつづけることがエネルギーになりました。トに見せたら好評だったので、火がつき、とにかく毎日漫画を描いていました。ただ漫画を描くことが楽しかったのもありますが、中井君と2人で描いていたのがよかったと思います。1人だったらあきらめていたかもしれませんね。母子家庭だったので、高校卒業までに賞をとって漫画家になるという強い思いがエネルギーになりました。嶋田さん 小学校4年生から漫画家になりたいと思い、描いた漫画をクラスメイ気分。しかし、週刊少年ジャンプはアンケート至上主義で、毎週人気順位が出て、人気がなければ、即打ち切りの厳しい世界でした。ファミレスで担当編集者さんと昼から打ち合わせをして、気がつくと次の日の朝だったというくらい、あえる、それが生きていくうえで大事なことで力にもなるということです。嶋田さん 漫画家になってすぐに連載がはじまりましたが、18歳で学生友情パ嶋田さん ワーは相手を敬う、お互いに主張が違っても必ず分かり必死に仕事をしました。いいアイデアが出ても、もっと面白いことが考えられるのではないかと締め切りギリギリまで粘っていました。また、キャプテン翼、北斗の拳やドラゴンボールがクライマックスを迎えるという情報が入ったら、キン肉マンも無理やりクライマックスをぶつける勝負をして切磋琢磨してきました。だから、40年以上も続けてこれたと思います。中井さん 身近な人を大切にし、友情、友好を育んでいくことは自分自身の明日へのパワーとなり、一生の宝になります。こともありますが、その時こそ、自身の成長のチャンスととらえ、少しずつ前へすすめば必ず光は見えてきます。嶋田さん 者コメントに「キン肉マンが単行本になったぞ、ベストセラー間違いなし、テレビ化、いや映中井さん 自分が考えている以上に夢は叶います。挫折を経験する漫画家になってはじめてのコミックス ン肉マン1巻の著画化だって夢ではない、町ではキン肉マンの人形やお菓子が売り出され、子どもたちがキン肉マン音頭の大合唱」なんて書い キ  2てありました。これこそ、希望であり、夢でしたがうれしいことにすべて実現しているのです。夢や希望をもつことは大事です。できれば周りの人に声を大にして話して、自分にプレッシャーをかけるのもいいと思います。高校時代、あるいは大学に進学、社会人になってからでも夢を探し、希望をもって未来に向かってほしいです。赤塚賞受賞式でのお二人

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